同じクオリティだとしたら一円でも安く開業できた方がいいと思いませんか?美容室を起業するにあたり同じデザインで内装を作るにしても物件次第で数百万円の差がつきます。大袈裟ではなく本当にある怖い話なんです。
知っていただくだけで開業予算を大幅に削減できるチェック項目についてお話ししますのでぜひ最後まで読んでみて下さい。
壊すものが少ない物件
物件の内覧に行ったらまず壊すものがどれだけあるかの確認をして下さい。
例えば、壁一つ壊すにしても解体屋さんを呼ばなくてはいけません。その解体屋さんは1日いくらで動いているのでしょうか?必ず人件費が乗ってきます。
解体屋さんはハンマーやらノコギリやらで壁を粉砕していきます。元々壁にあった材料は木っ端微塵。2度と使う事はできません。再利用できない廃材たちはどうなるか?破棄しなくてはならない。日本では廃材を捨てるのにもお金がかかるんです。
壊すものがなく、そのまま内装工事をスタートできれば、解体屋さんを呼ぶ必要も破棄する必要もないのでここでのお金はかかりませんが、大量に破壊しなくてはならない物件だとしたら、ここで数十万から数百万の差がすでに生まれてしまします。
使えるものが多い物件
使いたいもがすでにある物件に出会えたらラッキーパンチです。
僕が1番あって欲しいなと思うのは業務用のエアコン。エアコン一台いくらすると思いますか?馬力やメーカーにもよりますが、1台で50万くらい必要になり、大きなものだともっと高いものも。
ただ、エアコンがついているのを見て『やったね〜』と喜んではいけません。ちゃんと動くのかの確認。年式の確認を必ずやりましょう。
では、1番安くつく物件とは?美容室をするなら美容室の居抜きが1番です。シャンプー台への配管工事が不要になったり、電気工事が要らなかったり、何だったらそのまま使えちゃったりとするので開業時には非常に雄sめなのですが、中々いい居抜きなんて出てこないのがもどかしい所です。
作るものが少ない物件
使えるものが多い物件と繋がってくるのですが、作るものが少なければもちろん安く仕上がってきます。
例えばスケルトンの物件。スケルトンというのは何もないコンクリート剥き出しで、床も天井も壁もない。電気もない。そんな物件です。このような物件だと1から全て作らないといけないので非常にお金がかかります。
電気もそのまま使わなくても、配線されているだけでかなりの金額が変わってきたりしますので、内覧に行った際は『絶対作らないといけないものは何か?』の確認は忘れてはいけません。
水道、電気、ガスのインフラが整っているか?
水道設備(給排水)
水がない物件で美容室はできません。必ず必要になります。そもそもなければ美容室不可の物件なのですが、
物件の中になくても、隣接したお部屋や共用部にトイレやシンクがあればそこに流すことも可能です。
あればいいのかというと、そういうわけではなく、どこの位置に給排水があるかの確認を必ず行なって下さい。その位置次第でシャンプー台やシンクの位置が決まります。
一つ想像してもらいたいのですが、流しそうめんの場面。そうめんを流し出す人は高い位置からスタートしますよね?長いものだとハシゴに乗って流しているのテレビとかで見た事ないですか?
これと同じで皆さんの美容室でも、シャンプー台の床は高くなっているのではないでしょうか?たまに床の中に仕込める時もあるのですが、ほとんどのケースで『床あげ』が必要になります。
先ほどのそうめんの話と同様、水を流す所がシャンプー台から遠くなればなるほど高く長く床を上げなくてはならない。つまり工費が上がるという事です。
電気容量
美容室はドライヤー等を使うのでかなりの電気容量必要になります。セット面の台数やエアコンの大きさ等で変動はありますが、必要量あるのかどうかの確認を忘れると悲劇が待っているかもしれません。容量が足りない場合アップする工事ができる物件もあるのですがこれが高い。できれば必要量がある物件が理想です。電気容量の計算は複雑なのでプロに必ず確認をとってもらうようにして下さい
ガス
お湯を沸かすのにガスが必要になります。が、実はガスがなくても開業は可能です、電気ボイラーというものがあり、ガスなしでも営業はでき、初期の費用はあまり変わりません。ただランニングコストは変わるのでできればガスが使える物件にしておきたいといった所です。
初期費用
初期費用(敷金、礼金、補償金)はズバリ開業費用に直結します。抑えることができればかなりの金額差が出てきます。ただ人気の物件は高く設定されている事も多く、複数の申し込みが入っているような物件だと交渉すると、他の希望者の元に物件が入ってしまうので、管理側の不動産屋さんにどのくらい内覧が来ていて申し込みが入っているのかを確認する必要があります。(本当の事を言うかどうかはわかりませんが)
まとめ
- 壊すものが少ない
- 使えるものが多い
- 作るものが少ない
- 水、電気、ガスのインフラが整っている
- 初期費用が安い
この5つが主に内装費用を抑えて出店するために必要な確認項目です。何も考えずに出店すると何百万という金額さが出ますので必ず知っておいて下さい!
ただ全て揃った物件はほとんどないので総合的に見てどうか。という判断になるかとは思います。
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