美容室経営者になるには?必要な資金やノウハウ。気になる開業後の年収は?|美容室開業

この記事を見つけてくださった方は、最終的に自分のお店をと思っている方がほとんどだと思います。では、実際自分のお店を持つには資金はどのくらい必要なのでしょう?

どんな知識を身につけておくべきか。何から手をつけるべきかわからない。そんな方も多いと思います。

また開業後生活していけるのか?収入に対しての希望と共に不安な気持ちも小さくないのではないでしょうか?今回は開業に関して必要な情報を詰め込みますので、今後開業をお考えの方は是非最後までご覧ください。

日本の美容室の総数ご存じですか?

厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、令和3年度は26万4,223軒で令和4年度の美容室の総数は269,889軒で、総数は5,666件増えている事になります。

一方で廃業した店舗数は9,268件。おそらく廃業届を出していない店舗もあると想定されますので1万件以上が廃業している可能性があります。

一年間の新規出店は総数の増加数と廃業数合わせると約1万5000件。一日約41店舗オープンしている計算になります。

この数字を見てどう感じますか?人口も美容師も減少傾向で市場自体は横ばい傾向。その中で1万件潰れて1万5000件競合が出店されている。どう考えても簡単に成功できるとは考えづらいですよね。。

成功率を高めるために、必要な知識を身につけ、必要な準備を徹底していきたいですね。

美容室開業に必要な自己資金とは?

美容室を開業するまでにいくらくらいの資金がかかるのか。

弊社は小さい店舗で6席20坪弱から一番大きい店舗では60坪14席の出店をしてきましたが約1200万から2000万くらいの幅があります。

一人で2席のお店をやる場合で、物件取得費(敷金、礼金、保証金等)が抑えられる場合は1000万以下での出店も可能で、規模感や作る内装等によりまちまちなのですが、一つの目安としては300万の自己資金と1000万の借入と考えてもいいのかと。

開業を見据えて何から準備するべきか。

金融機関に提出するようの事業計画書ってどう書けばいいですか?内装の作り方が知りたいです!このようなご質問をよく頂きますが、半年以内に開業を目指す場合を除いて、このような分野はまだ手をつけなくて大丈夫です。

何から手をつけるべきか?一言で言うと『時間がかかるもの』です

  • 広告スキル(集客、求人)
  • 広告素材の作成(写真、動画)
  • 競合・ビジネスモデルの調査
  • SNS
  • 貯金

これらの項目が時間のかかる準備にあたります。

広告スキル

広告スキルには様々な分野があり、それぞれのノウハウをまとめた本や動画も大量に存在しています。なので知識を得る事は簡単なのですが、実践で使ってどんな結果が出るのか。テストを繰り返し使えるもの効果のあるものを検証していく必要があり、1日2日で習得できるもではありませんので、もし今のお店で広告の仕事を任せていただけるならすぐに立候補してやってみるべきです。

広告素材作成スキル

広告を作るには写真や動画が必要です。。今はAI等で作ることも可能で以前に比べてそこまで専門的なスキルがなくても大丈夫にはなってきました。カットやカラー等の美容室の技術に比べて反復練習も必要ではないのですが、やはり半年から1年程度の期間は見ておくのがベターです。

競合・ビジネスモデルの調査

開業時の1番のポイントは『考えない事』

今みなさんの頭の中には、自分のお店を出すときにはこんな内装で、こんなメニューで勝負してやろう。美容室と〇〇のモデルを組み合わせて今までにないモデルを思いついた。絶対あたるはずだ。このような感じで理想やアイデアが爆発しているのではないでしょうか?

自分の頭で考える事、常に問いを持ち、あたりまえを疑い新しい施策を模索する事。非常に大切です。

がしかし、開業時には絶対やってはいけません。今ないモデルにはない理由が、今成功しているモデルには成功している理由があり、それらはほとんどの場合、表面的に見ても分からない部分に要因があります。

開業直後は手元に残った資金のみで黒字化まで持っていかなくたはならないため、もし考えているアイデアが外れた場合に修正する余裕はなく、せっかく開業したのに1年持たずに廃業。そんな最悪なシナリオが待ち受けているかもしれません。

自分が考えられる事は過去に誰かが思いつき、すでに実行されて上手くいかなかったから残っていない。と考えるのが筋です。

開業がゴールではありません。新しいアイデアや、自分のやりたい事は軌道に乗った後に実行に移すようにしましょう。

SNS

美容師としても、経営者としてもいまや発信活動は必須。私はインスタ向いていない。僕は発信は苦手だ。そう思っている方も少なくないとは思いますが、発信をしていないというのは今の世の中でどんな状況か。

想像してみて下さい。ワンレンを切れないのにスタイリストをやっている美容師を。

それと同じくらい危険な状況です。

どれだけ素晴らしい技術を持っていても発信しなくては知ってもらえない。どれだけ素晴らしい環境を整えても発信をしなくては求職者に届かない。存在していないに等しい。

開業当初はホットペッパーや求人媒体に投入できる資金は限られています。また媒体に掲載したからといって集客や求人ができる世の中ではありません。

SNSで認知を獲得し、成果につながるまでとにかく時間がかかります。明日から頑張ろう。独立が決まったら頑張ろう。こんな甘い感げでは開業1年で即退場もあり得ます。

まだ取り組めていない方は、今この瞬間コラムを読むのをやめて始めて下さい。

貯金

言うまでもない事ですが、やはり非常に重要な項目ですので記載させて頂きます。

貯金は必要です。

開業直前になって親御さん等から300万借りて口座に入金、これは金融機関からは中々評価されません。少額であったとしても、毎月貯金を積み立てる実績を残すことによって『計画性あり』と評価されるのです。金融機関は計画性を非常に重要視しますので、まだ開業は先だと言う方も、月数千円からの積み立てでもスタートすることをお勧め致します。

美容室経営は稼げるのか

結論。稼げます。

どのラインを稼げると言う定義にするのかでも変わりますが、一人で美容室を開業して生活していく分を稼ぐ事はそんなにもうずかしくありません。

激戦市場の中、未だに美容室の総数は増加傾向にあると言うのが何よりの証拠ではないでしょうか?

もし、一人でマイホームの下にお店を作った場合120万以上の売上があれば、スタッフを雇用して、自分も100万以上の売り上げがあり、700万程の売り上げをお店としてあげる事ができれば1000万以上の年収も視野に入ってきます。もちろん、立地や広告費等の固定費、今後の方向性などによって大きく変動しますので一概には言えませんが、軌道に乗り、安定してくればお医者さん並みの年収を得ることも可能だという事です。

まとめ

美容室経営は夢はあります。しかしながら、人口が減り美容師が減り、美容室市場はなんとか横ばい程度。非常に厳しい状況であるのは間違いありません。

今から、今日一日を大切にやれるべき事を全力で。可能な限りの準備を進めていきましょう。

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