美容室を開業を決断し失敗しない為には何を押さえてかなくてはならないのか。美容室を開業するぞ。と決断し他時に出店エリアをどのように検討していきますか?競合数、人口、駅の利用人数等の市場調査をして決めていくケースが多いのですが、お客様市場の視点一本で決断すると失敗の可能性が高まります。1人サロンを経営する時は例外ですが、1人でもスタッフを雇用していきたいと考えている方は是非最後まで読んでいただき、致命的な失敗を事前に防ぐ情報をゲットして下さい。
美容室が廃業閉店する原因は何か?
成功する要因は様々ですが、1人サロン以外の美容室が廃業、閉店する理由のほとんどは一つの要因に絞られます。その要因は何か?
スタッフです。
オープンしてお客様にはご来店いただいているけれど、スタッフが集まらない。離職が続き、新しい応募も獲得できていない。こんな状況で、今のスタッフ人数では損益分岐点を超える見込みだ立たず閉店してしまう。と。
2軸の視点で全ての判断決断を
美容室経営において、決断するための視点は二つ。一つはもちろん『お客様』もう一つが『スタッフ』です。
その決断はお客様にとって素晴らしい結果になるけれども、スタッフ満足度を低下させる恐れがある。そんなケースではどれだけお客様のためになったとしても、見送るべきタイミングもあります。
これは出店だけでなく、ウリの設定、広告、在庫、全ての判断に関わってきます。在庫を例にして解説した過去のコラムがありますので、是非こちらも読んでみて下さい。
美容室開業時の出店エリア選定基準
何を重視して出店エリアを選定すべきか。それは美容師さんの求人が集まるかどうか。実は集客はやれるべき事がたくさんあります。しかし、そのエリアで働きたいと言うニーズがなければ、求人に関しては出店後にやれるべき事は限られてしまいます。
集客は努力で何とかなるが求人は何ともならない所がある。これだけは忘れずに覚えておいて下さい。
美容師の求人ニーズの調査方法
ではどうやって美容師さんの求人ニーズを調査するのか。その方法を具体的に解説していきます。
求人媒体から分析
まずは求人媒体を開き、出店候補となるエリアの競合調査を行います。お給料はいくら提示なのか?労働時間や休日等の条件は?労務面以外の仕組みや環境は?媒体に記載されているものを表にまとめ可視化して見てください。
次にホットペッパーを開き、何席あるのか。席数に対して何人のスタッフが所属しているのか。を確認します。
そうすると、この条件だとこのくらいの人数が集まるんだな。と言う傾向が見えてきます。お給料相場も高く、労務整備が進んでいるお店が多い。でも集まっていないお店が多数あるな。となると黄色信号です。
調査の際は以下の項目に注意してください。
1、ブログ等から開店の時期をセットで確認する事。(開店直後等だと集まってなくても自然)
2、一社だけでなく複数のお店での傾向を見る事(一社だけだと市場ではなくお店自体の問題も考えられるから)
3、業務委託、正社員等形態が違うサロンも調査対象にする事。(求職者の選択肢に入る場合は競合とみなすべき)
求人会社等の担当さんからヒアリング
各地に美容師さんの紹介会社があるかと思います。その担当さんに『このエリアでは、過去半年何人の方が転職を決めましたか』と聞いて見てください。採用課金型の紹介会社とは契約しておくべきなので開業したら契約する前提でお話ししても問題ありません。
リジョブやリクエストQJさんにお問い合わせするのもありです。
このような手段方法を用いて、どのくらい求人ニーズがあるのかを事前に確認し出店場所の選定していくのがオススメです。
避けるべきエリア
開業直顔は新卒採用のみではなく、中途採用にも力を入れたいと考えることも多いかと。その場合、メインとなる駅(大阪の場合、梅田、難波、天王寺)に通えるエリアは避けるべき。というのが弊社の基準です。特にスタイリストさんが転職をしようとなると、郊外で勤務していても、転職のタイミングで都心部にと考える方が多く、都心部に通える距離の郊外都市は中途採用のニーズが少ない傾向にあります。
家賃等も中心に比べると安くなり、一見何人どが下がるように見えるのですが、もしスタッフを雇用するパターンで、中途採用メインで考えている場合は要注意です。
まとめ
美容室を開業の失敗確率を下げ安定した経営をしていくには、出店エリアは非常に重要です。お客様市場だけで判断したり固定費が安くなるのでメインの駅の隣の駅で。といった判断は開業後に取り返しのつかない致命的な失敗につながる事もあります。必ず求人市場の調査を入れて総合的に判断するようにしましょう。