美容業界での人事難を乗り越えるための面接戦略を解説。求職者を引き寄せるための注意点と、自社の魅力を伝える方法をご紹介します。
目次
- 美容業界における面接の重要性
- 面接時の注意点
- 求職者を引き寄せるための戦略
- 自社の魅力を伝えるために
- 一緒に働きたい人の属性、そうでない人の属性を明確に伝える
1. 美容業界における面接の重要性
美容業界は、特に求人に関して難しい局面に立たされています。美容室は増え続けている上に、美容学校に通う生徒数の減少している。さらに労務整備や魅力整備に取り組む企業が増え、求人に対する競争は今後さらに激化すると予測されます。
求人広告等の対策により応募を獲得する事と同等に面接時の対応は今非常に重要な位置付けになってきています、
2. 面接時の注意点
まず最初に認識しておかなくてはならないのが、選ばれているのは店側だ。という事。多くの求職者が2、3社に応募している現状では、面接を行う美容室側が積極的に自社をアピールする必要があります。「選んでやろう」という姿勢ではなく、「自社に入社することでどんな未来があるのか」明確にイメージしていただけるようなプレゼンをすることが重要になります。
3. 求職者を引き寄せるための戦略
自社に応募してくれた候補者に自社を選んでいただくには、面接前の情報提供はもちろんのこと、面接中のコミュニケーション、面接後のフォローアップが含まれます。求人媒体や自社のホームページ等にどんな情報を掲載し、当日の日程調整やご案内をどのような形で行うのか、当日の流れや面接見学後、どんなフォローアップをしていけば確率が上がるのか。一つ型を作り、修正しながら再現性のある自分なりの、もしくは組織としてのマニュアル作成をしていく事をお勧めします。
4. 自社の魅力を伝えるために
面接時、見学時に自社の魅力を伝えるための資料は準備しておくべきです。
弊社の資料項目
◎事業内容
◎自社を選ぶ3つの理由とその詳細
◎自由シフトと給料体系について
◎考え方(ビジョンや理念のようなもの)
◎一緒に働きたい人の属性
このような項目のスライドを準備し、口頭だけでなく、視覚からも伝えられるように、また印象に残りやすいような工夫もしています。
5. 一緒に働きたい人の属性、そうでない人の属性を明確に伝える
弊社の場合面接の最後に、『すべての方を幸せにしようとはしていない』とはっきりお伝えします。目的としては合わないと判断したら辞退していただくため。やはり1時間程度のコミュニケーションでは自社に合う方なのかそうでないのか判断することが非常に難しい。なので、応募前に見ていただく情報から、面接を終えるまでどんあ属性の方に合う会社なのかははっきりお伝えし求職者の方にも判断していただけるようにしています。面接時にこの説明を最後にしているのは、そこまでのプレゼンの中で自社に合う方は『入社したい』という気持ちになって頂いた上での後押しの意味合いも含まれています。
美容業界における面接は、単なる人材の選抜過程を超え、企業文化の共有、ビジョンの共感を促す重要なステップです。適切な戦略と心構えで、貴社の魅力を最大限に伝えていくような時間にしていきましょう。