従来の会社組織のは、会社が一つの船で、スタッフさんは全員同じ方向に向かってオールを漕いでいる。そんなイメージに近いのではないかと思います。弊社の掲げる港型経営の理想は組織を一つにまとめるという形ではなく、様々な方面に向く個人の船が必ず立ち寄る『港』を作り、個々の目的や理想を達成するために利用できるプラットフォーマーのような形です。
港型経営誕生秘話
港型経営という言葉が生まれたのは2023年の初旬。とにかく発信をしなくてはいけないと、2年ほど経営に関する事をジャンル問わず発信を続けていたのですが、自分と企業のブランディングを考え戦略を練ろうとした時に一つの壁にぶち当たりました。
ブランディングするにはポジション確立が必須。美容業界でポジションを取るには圧倒的な数字をとるか、専門特化した情報発信をするか。この2択しか当時思いつかず、自分以上に圧倒的な結果を持っている方がゴロゴロいる。今更専門特化した分野に絞れない。そんな現状がありました。
その時に行き着いたのが『ラグジュアリーの人』
そう京極さんです。何をしている方か分からないけどラグジュアリー=京極さんというイメージは定着しているのを見て、ワードでブランディングする方法があるんだ!ということに気付き、そこまでやっていた自分の経営スタイルをひとまとめにして港型経営という言葉を作った。
これが始まりです。
組織を一つにまとめる必要はあるか?
組織に属するスタッフさんを一つの目標に向かってまとめていくべきだ、とい考え方が一般的ですが、これは一つの手段であると考えています。トップの属性や長期戦か短期戦か、何を目指すのか等によって判断は変わりますが、弊社の場合一つにまとめる必要はない。と考えています。
成功している大企業であっても、一つになっていることが成功要因になっている所と、そうでないところがある。各自別の目的、目標。違う価値観であっても、ある共通認識を持つ頃によって組織として最大効果を発揮しお互いのメリットになる形がある。そのような考えの元動いています。
顧客様は誰か?商品は何か?
顧客様は誰で、商品は何か。という考え方を変えた所に根底部分があります。弊社は美容室事業から始まった企業ですがお店を利用してくださる方が直接の顧客様ではなく『スタッフ』が顧客様。そしてスタッフに提供する環境が弊社の商品なのです。
弊社の環境を利用し自己実現や理想的なライフスタイルを実現し、今まで抱えていたストレスからも解放されることにより、最高のパフォーマンスを発揮できるようになる。その状態にあってこそお店をご利用いただくカスタマーの皆様に最高の技術やサービスを提供できる。という考えです。
正社員雇用で完全自由シフト
環境提供の代表的なものとして、正社員雇用で完全自由シフト。出勤時間も退勤時間も休み回数も全て自由。自分の理想や環境に合わせてカスタマイズできる今までになかった働き方を実現しました。
学びたい事を学びたい人から学びたい方法で
学び成長を実感できる事は日々の働きがい、生きがいに直結する非常に重要なポイントですが、従来とは少し違う考えで構築しています。人は得意な事、好きな事に出会えれば飛躍的に成長し、努力という感覚を超え学ぶことができる。なので、企業として好きな事、得意な事に出会えるきっかけを提供する事が最も重要だと考えています。
技術やマネージメント等、多種多様なジャンルで様々な講師の方をお呼びし社内セミナーを開催。オンラインでも学べる環境を準備し、きっかけとなる場を数多く準備できるよう努めています。
多角化により将来提示の選択肢を
CLUTCHでは現在15の事業を進行中です。リスクを取りつつ多角化する理由は複数ありますが、一つの理由がスタッフへの将来提示の幅を増やす事。技術者として入社した方が別事業の経営者になる道や、小型店舗の事業オーナーになる道があり、状況や特性に合わせて多くの選択肢を持てる環境を提供していきます。
社内から社外へ
当初は社内のスタッフ向けに環境提供する事に注力してきましたが、今後は関わる全ての方にご利用頂ける『港』を創る事をビジョンとして掲げています。
CLUTCHの根っこにあるもの
『最後にいい人生だったと思える決断を』というのが僕自身のテーマでもあり、CLUTCHの根っこにある考え方です。どうすればそうなるのか、どの状態を指すのかはそれぞれかもしれませんが、よくない人生だったと思いながら最後をむかえたい方はいません。ここが一つの共通認識になる部分です。
それぞれ、目的地は違えど、自分の最後どうありたいのか。どんな人とどんな時間を過ごせばいいのか。そのゴールに向かって各自の決断をしていただきその集合体がCLUTCHの文化になっていくものだと。
港型経営の今後
弊社の商品は環境や仕組みとコンテンツ。という流れでやってきましたが、今後は会社としての生き様。もしくは代表としての僕自身の生き様を形にしたものが商品になっていくような考え方を起点にやっていきたいなと考えています。
港を作るというメリットの一つに変えていける。といことが挙げられます。時代の流れや自社のフェースによってどんな港を作るかはアップデートしながら常に最新状態を作っていく。根底に熱燗gなえ方は変わりませんが、港としての役割や在り方はどんどん進化させていくつもりです。